2013年12月10日

新生アメリカン路線網、日航に追い風 全日空には思わぬ余波


 米航空大手アメリカン航空の親会社AMRと、USエアウェイズが9日に合併を完了し、旅客輸送実績で世界最大の航空会社「アメリカン航空グループ」が誕生する。米国の航空業界が新生アメリカンとユナイテッド航空、デルタ航空の「3強体制」となる中、日本の航空会社ではアメリカンと協力関係にある日本航空の追い風になる一方、USエアとの共同運航(コードシェア)を解消する方向となった全日本空輸は思わぬ余波を被った格好だ。

 国際航空運送協会(IATA)よると2012年の旅客輸送実績を示す有償旅客キロはアメリカンが2033億人キロ、USエアが1004億人キロ。単純合算で3037億人キロとなり、世界首位のユナイテッドの2882億人キロを上回る。

 世界3陣営の国際的な航空連合のうち、アメリカンは日航と同じ「ワンワールド」、USエアは全日空と同じ「スターアライアンス」の一員だ。もう一つの「スカイチーム」も含め、各陣営は共同運航やマイレージの共通化などで利用者の囲い込みを世界規模で進めてきた。

 日航はアメリカンと11年から共同事業を展開。共同運航だけでなく、運賃やダイヤの調整でも歩調を合わせるなど親密な関係を築いている。新生アメリカンの誕生に伴い、日航が受ける恩恵は大きい。USエアが強みを持つ米国内の路線網を活用することで「利用客の乗り継ぎの利便性が向上する」(広報)と期待を膨らませる。

 全日空は09年から、USエアと日米間や米国内で共同運航を行ってきた。今回の合併でアメリカンが存続会社となり、新生アメリカンはワンワールドに所属する見通しのため、全日空とUSエアは共同運航を解消する方向で調整している。

 ただ、全日空は同じスターアライアンスに加盟するユナイテッドと、太平洋路線などで共同事業を手がけている。全日空の篠辺修社長は「ユナイテッドとの共同事業を粛々と進め、ネットワークを強化していけば十分やれる」と語り、逆風は限定的との見方を示す。

 今回の合併で、11年に米連邦破産法第11条(日本の民事再生法に相当)の適用を申請して経営破綻したAMRは、再建手続きを完了。一方、USエアは格安航空会社(LCC)との競争激化にさらされており、中南米や欧州、アジアなど豊富な国際線を持つアメリカンと組むことで競争力を強化する。

 今後、米3強は世界の航空業界での影響力を強める公算が大きい一方、LCCや中東勢の台頭も著しく、日本勢にとっても競争環境は大きく変化している。バークレイズ証券の姫野良太アナリストは「日本勢は国内市場の足固めや、地理的に近く航空需要の拡大が見込めるアジアの取り込みを強化すべきだ」と指摘している。


出典:SankeiBiz



posted by 時事 at 16:21| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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